音楽

今日はワーグナーの「ジークフリートの葬送行進曲」を聞く。
頭の中に情景が浮かぶ。
森の中の広場に少しずつ人が集まってくる。
もちろんお葬式のためだ。
誰も口をきかない。
ジークフリートって誰だろう。
きっとどこかの英雄だ。
何人もの敵を斬り殺して、お祭り気分になりはしても。
心のどこかで死にたがっていたに違いない。
仲間はみんなそんなことは知る由もなく。
彼の在ったはずの明るい未来を想い悔しがっている。
僕は夜の田舎道を自転車で走りながら、
勝手な妄想に引き込まれるのです。