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今日は「直径約50cmの銀色の球体」に話しかけてみました。
なだらかな階段状の広場に「直径約50cmの銀色の球体」を
108個散在させたモニュメントがあったのです。
このモニュメントは水俣病と何らかの関わりがあり、
僕の理解では（ついさっき書き始める前までは確信があったのだけど）
患者達の苦しみと死を悼むためのものです。
僕は駐車場から「直径約50cmの銀色の球体」に出合うまで
水俣病から痛々しいイメージを膨らませていたので
「直径約50cmの銀色の球体」があんまりにもコンパクトなのに
驚きました。
コンパクトというのはもちろん体積が小さいと言うだけじゃなくてね。
とりあえず僕は早々と帰ろうとしたのだけど、
やっぱり「直径約50cmの銀色の球体」と
もう少し仲良くした方がよいと思ったので。
駐車場から引き返して「直径約50cmの銀色の球体」の隣に
腰を下ろして話し掛けました。
時々話し掛けたり水俣湾を見たりして
なかなか素敵な時間を過ごしましたとさ。