xx数学ノート

講座というほどの内容は書いていないと思うので題を変えた。

昨日の続きを書かねば、
Kの中の部分集合A中の一元aとAの上界の一元bをもってくる。
anを次のように定義する。
a(0)=a
a(n+1)=an+1/2^n(b-a)
ただし上の定義でa(n+1)がAの上界になる場合は
a(n+1)=an
こうしてできるanは上に有界且つ単調増加なので収束先αをもつ。

次にαがAの上限になることを示す。
手順はαがまずAの上界に属すること
次にαより小さいAの上界が存在しないことを示す。

ここまで言ったらもう後はくどいだけかと思ったら。
必ずしも順序体で1/2^n(b-a)が任意のeより小さくなるとは限らない。
なるほどここでアルキメデス的であることが効いて来る。

補題1。B)を仮定するとKはアルキメデス的である。
アルキメデス的でないとするとNは上に有界である。
ところでan=nとすると仮定B)より収束先があるはずだけど。
そんなものはない。
よってB)を仮定するとKはアルキメデス的である。

もうだいたい証明終わり。