一生半人前

私の相棒isoさんを示すいくつかの事例。
ケース1
社長「今日そういえば櫂入れお前がして、破砕機の面倒はisoさんが見てるはずやったのにいつの間にか入れ替わっていたな」
私「いつの間にかって、社長がisoさんに調教棒渡してすぐに、isoさんが代わってくれって言ったんです。彼は破砕機が嫌いみたいですよ。どうも新しい事とか責任がかかってくることは避けるみたいで。
補足説明
我が社では二次仕込みを最低二人で行い。
一方が破砕機調教、他方が櫂入れを担当することになっております。
櫂入れは単調だがちゃんとやれば肉体的にかなりきついのです。
破砕機調教はいくらか複雑で時々起こる不具合に迅速な対応を迫られますが楽チンです。
25才と57才がいて57才が櫂入れをしている状況は老人虐待か若者怠け者という誤解を招きかねません。
ケース2
ポンプ準備。
手の空いたisoさんが私のポンプ準備を眺めていた。
isoさんは手が空くと「眺め」に入いることが時々ある。
そういうときisoさんは居心地が悪そうなので、私はなるべく次の作業を教えてあげることにしている。でも結構抵抗がある。経験期間が同じ年上の人に「次○○して下さい」と頼むのは辛い。どんな言い方をしても嫌なものだ、空気が悪くなる。そういうわけでこの時は眺めるに任せていた、放置プレイ。私も気まずいのでプレイとしては不十分なのだけど。
私が手こずっているのを見てisoさんが言う「お湯持ってきたほうがええぞ」。「ではあなたが持って来て下さい。」とは言えなかった。
ケース3
私が吸い口担当、isoさんがスイッチ担当のフォーメーションでもろみ移動。移動の切れ間ポンプが何故か止まらない。焦って「ストップ」と言う。
補足説明。
我が社ではもろみ移動は吸い口担当とスイッチ担当の二人で行います。
吸い口担当は移動量を確定させます。吸い口をあげ、空気水空気もろみと吸わせます。スイッチ担当はホースの出側を観察し空気水空気の通過を確認してポンプをストップさせます。このタイミングは少しだけ経験が必要。
吸い口担当は移動元タンクの周りを掃除して結構忙しいのだけど。スイッチ担当はストップの時期を判断しボタンを押すだけ。
このケース以後isoさんがスイッチ担当になった場合(そういうフォーメーションがスタンダードになりつつあるのだけど)私がスイッチを押すタイミングを指示する事になる。
ケース4
社長「isoさんは船乗ってたわりにロープ結びが甘いな」
私「船乗りっていっても一日中結びやっているわけじゃないし、isoさん結びは避けそうだし、一人で乗っているわけじゃ人だから、結ばなくてもやっていけたんでしょ。」
社長「やってはいけるやろうけどそれやったら一生半人前やな。実際作業頼むときにこの人はこれとこれとこれができるからこれは任せても大丈夫って考えてられへんしな。アシスタントでしかつかえへん。」
結論
人間みな反面教師、私はいつの間にか半人前に満足していないだろうか。